遣唐使

『遣唐使』(けんとうし)とは、唐を中心とする東アジアの情報収集のための使節である。618年に隋が滅びる前までは「遣隋使」と呼ばれていた。日本の律令国家を築き上げるために官僚クラスの人材を、外国へ情報収集もかねて留学させたという。しかし、当時の航海技術は未熟だったため、航海は風任せであり命がけであった。八世紀の遣唐使のうち全ての船が往復できたのは、たった一回だけだったという。そのため、遣唐使に任命されても拒否する者もいたと言う。遣唐使の回数は12回~20回と言われている。また、遣唐使の船は大阪の住吉大社で海上安全の祈願を行った。そして海の神である「住吉大神」を船の舳先に祀り、航海の旅へ出たという。そんな遣唐使も、894年に菅原道真により廃止された。その背景には財政が窮乏していたことにあるようだ。遣唐使を派遣するには莫大な費用がかかることが大きな原因だったのだろう。なお、商人による唐との行き来が盛んになっていたので、あえて遣唐使を派遣しなくても良くなったというのも理由の1つである。その直後、唐が滅亡したため遣唐使に終止符が打たれた。